戦女神のなく頃に‐プロローグ‐

あてんしょん!
・これは一万ヒット感謝フリリクの一貫として書かれる長編です。
・リクエスト主のHC様のみお持ち帰り可能です。
・静臨と新セルが前提です。
・心ゆくまで「竜騎士07作品の世界観」パロディです。
・「ひぐらしのなく頃に」とか「うみねこのなく頃に」とか読んでないと分からないかも知れません。
・魔女とか魔術師とか言って派生キャラが普通に登場します。
・もちろんメインはオリジナルのキャラクター達です。
・既にこの時点で頭に?が浮かんでいる方々は引き返した方が無難かも知れません。
・というくらいの不親切設計です。
・なんかもう……すみません。
・本当に…………すみません。
・いいですか?
・後悔しませんか?
・それではどうぞ、先にお進み下さい。









「へえ、これが日々也くんのゲーム盤?」
「滅茶苦茶だな…もはやチェスですらねえ。」
 その2人は、部屋に入るや否やそう言ってぐるりと室内を見回した。
 不思議な部屋だった。全体的に薄暗いのだが、何か蛍光灯などの人工的な光とは違った形容し難い光に照らされている。部屋を満たす荘厳な雰囲気は、白とピンクで彩られたサイバーティックな2人の衣装ではまるでそぐわなかったが、2人が気にする様子はない。
 インテリアはぽつんと置かれたテーブルセット一つきりで、向かい合う椅子の片方には部屋の主と思しき青年が座っていた。黄金のマントに身を包み、同じ色のティアラを頭に乗せたその姿はまるで中世の王族のよう。日々也と呼ばれたその青年は、現れた2人に立ち上がって恭しく御辞儀をした。
「これはこれは…大サイケ卿に大デリック卿。卿の称号を持つ大魔術師のお二人が我が城においで下さるとは、光栄の極み。」
「おれが呼んだんだよ。」
 サイケと呼ばれた方の青年が、日々也の方へ歩み寄って言う。
「退屈してたみたいだから。」
 サイケの言葉に、納得いったという風に頷く日々也。
「なるほど。………いや、今回は私の後見人をお引き受け下さり感謝致します、サイケ卿。」
「そんな畏まらなくていいよ。心配しなくともおれ達は今回はいるだけだ。おれ達は干渉しに来たんじゃない。鑑賞しに来たんだから。――ね、デリック?」
 パチン。
 サイケが指を鳴らすと、デリックと呼ばれた方の青年の眼前に2脚の肘掛け椅子が現れた。その現象に驚く者はいない。デリックもさも当然といった様子で現れた椅子の片方に腰掛けながら口を開く。
「そういうことだ。俺達は退屈凌ぎがあればそれでいい。そろそろ新しい刺激を――求めてたもんでな。その馬鹿の誘いに乗ってやったまでだ。その馬鹿の言う通り干渉する気はねぇ。せいぜい勝手に楽しませて貰うから、こっちのことは気にせずゲームに集中しろ。」
 気が散ってつまらないゲームになりました、じゃ済まさねえからな。
 デリックはそう言って眼光鋭く日々也を見据える。その隣の椅子にサイケも腰掛け、にこりと笑った。
 それが合図となったのか。日々也の表情が引き締まり、まるで舞台役者がそうするように、再び2人に対して優雅に御辞儀をした。そして顔を上げ、語り出す。
「それでは始めましょう。この魔術師折原日々也がお届けせしは一世一代の大舞台!それは偶然か必然か?物語のタイトルは――」


戦女神のなく頃に




すみませんんんんん!
突然久し振りに更新したかと思ったらこれだよ!これだから櫻井は!!
ひぐらしパロディとのリクエストでしたが、うみねこep7をクリアした直後という超個人的事情によりちょみっとうみねこ要素を放り込むことにしました。
もちろん、次から始まる本編はひぐらし色強しな作品ですので御安心…出来ない場合は早急に私にお知らせ下さいませねHC様!?
まあそんなわけで、のそりと動き出してみるようです。サイト自体が。うん。連載関連だけじゃなくて。
フリリクものそりと書き始めておりますので、まだお待ち頂けていましたならば楽しみになさって下さいませなー!
取り敢えず、まずは不死者と吸血鬼について語る臨也君が見たい。
櫻井でした。
※タイトルは察して下さると私も皆さんも平和だと思います。